マットボードを用いるべきか?用いないべきか?

Kurry(カリー)see you tomorrow マットボード比較画像

本日は日頃から額装のご注文をいただく際に本当によくお客様からご質問をいただいております、「マットボードを用いるか・用いないか」どちらが良いのかのヒントをできるだけわかりやすく簡潔に書かせていただきます。まずはマットボードを付ける目的を考えたいと思います。

マットボードには2mmほどの厚みがあり、それを作品に重ねることによって凹凸感が出ることで、アート作品としての趣が増します。また、マットボードを用いることでフレームの内寸が大きくなり、迫力が増します。
特に小さいサイズの作品は、このことがマットボードを用いる1番の理由と言えると思います。

更にマットボードには様々な色や素材がありますので、作品とフレームに合った品を的確にチョイスすれば、作品とフレームのつなぎ役以上の効果を発揮してくれます。
特にベルベット素材やコットンスエード素材の高級マットボードが上手く作品とフレームと融合した時は、きっと感動していただけることをお約束いたします。

 

以上のようなマットボードの特性を踏まえた上で結論に入らせていただきます。
はっきり言いまして、「マットボードを用いるか・用いないか」の明確な基準や線引きはありませんし、飾るお客さまの感性による所が大きいので、結論を出すのは非常に難しいことです。
少々乱暴だとは思いますが、迷われたお客様にいつも私がお伝えしていることを少し加筆して、最後に書かせていただきますので迷われた際の参考にしていただければ幸いです。

 

 

Kurry(カリー)see you tomorrow マットボードなし

作品をポスター感覚でラフに飾りたいのであればマットボードを用いない方が良ろしいと思います。
作品によっては、マットボードを用いない方がその作品に合っていて、魅力が出る作品もございます。
Jackie Cheffins(ジャッキー・シェフィンズ)の作品が正にそうです。

あと、薄い紙が使用された作品もマットボードを用いると、マットボードと作品が重なる部分がガタガタにタワみやすくなるので、マットボードがない方がオススメです。

 

 

Kurry(カリー)see you tomorrow マットボードあり

逆にアート作品としてしっかり飾りたいのであれば、マットボードを用いることをお勧めいたします。
作品の大きさや、マットボードの種類にもよりますが、マットボードを用いれば10,000円前後の金額が追加で必要になりますが、仕上がりを考えると費用対効果は極めて高いと思います。

マットボードを用いた場合、マットボードの幅、マットボードと作品の重なる寸法でフレームのサイズが変わってきます。
しかし作品の余白のスペースや絵自体を実際見て、マットボードのセッティングを考えておりまして、それらを考慮し、更に使用するフレームや作品の大きさでマットボードの幅を決めております。

 

迷われた際の参考にしていただければ幸いです。