山口県・下関まで、マーティン・ワトソンを配達して来ました!

今年の春から着々と製作を進めていたマーティン・ワトソンの巨大なキャンバスの額装が苦労の末、先月完成したので、今週の始め(2018年11月6日火曜日)に、片道430km、往復860km、山口県の下関まで遊びも兼ねて配達に行って来ました!

 

ツアーメンバーは僕と、この額装の木枠の部分の製作を担当してくれたsugiyamakaguの3代目、設営の補助をしてくれる農家の末澤くん、そして撮影役の長女の4人です。

 

この作品と額装を購入いただいたS様から事前におすすめいただいていた角島に配達前に先に渡って【わ田】さんの美味しい海鮮丼を食べたり、道の駅に寄って買い物したり、海を眺めたり満喫しました。


この画像はネットから拝借して来たのですが、恐らく真夏に撮影した物だと思うので、僕たちが行った時は流石にここまで海が青々とはしていませんでしたが、それでも思わず、みんな声を上げるぐらい綺麗だったですし、天国に一番近い島に渡れるようでこの橋がとにかく素敵でした。

 

角島【わ田】

http://www.saizawada.com/

 

 

 

お客様から「ノイズキング高田さんに逢いたい!」と強く求められた(笑)時以外、自分たちで配達する事はほとんどないのですが、今回はフレーム外寸が縦 1805mm × 横 1305mm × 厚110mm、重量が55kgと巨大なので、設営までしっかり見届ける責任を感じていましたし、表面がモルタル(コンクリート))で仕上げられているので、運送業者に任せて破損されても困るので、自分たちで行いました。

 

実際に製作中に一度、表面が破損してしまい製作期間が3、4か月ぐらいを予定していたのが数ヶ月伸びてしまいましたので、文句一つおっしゃらず気長に暖かくお待ち下さったS様に直接お会いして、目と目を合わせて【お礼とお詫び】をお伝えしたかったのです。

 

 

 

人と一緒に写すと、この額装のデカさを感じていただけると思います。

 

【55kg】と簡単に言っても『人間の体重55kg』と『物の55kg』は実際、持った時の重量感が全く違います!

 

この感覚、あなたも何度か体感したことがあると思います。

さらに額装は持ちにくい形状な上に繊細なものなので、20kgを超えると1人では危ないです。

 

 

 

通常の配達はsugiyamakaguの3代目(画像左側)と僕と2人でやるのですが、今回はとにかく巨大なので僕では役不足と感じ、助っ人に普段は無農薬無化学肥料でオーガニックの野菜を作っている、農家の末澤くん(画像右側)にも来てもらいました。

 

今の時代にこんなピュアな人がいるんだと思えるぐらいの素敵な人で、僕は末澤くんの作る野菜と末澤くん本人の大ファンです。


様々な愛のある伝説を残って来た人なのですが、あのゴローズでの出来事は本当に素晴らしいので、2017年12月1日のメルマガのPSで書きました。

 

少し長いですが、少しでも多くの人に感じてほしいので特別にご紹介します。

 

 

【2017年12月1日のメルマガのPS】

 

この前、結婚相手に一番求めるものが「SEX!」っていう僕の友人のことを書いたら凄く好評だったので、今日もその友人に勝るとも劣らないレジェンド級の、別の友人のことを書きたいと思います。

 

彼は完全無農薬無化学肥料の野菜を作っている農家です。

 

まだ30代ですが、すでに人間性が完成されつつあるほどの人格者で、発言の一つ一つが心に染み入って来ます。

 

ネット上に飛び交っている『感動話』が、炭酸の抜けたサイダーのように感じるほど、様々な逸話を持っています。

 

その中の一つ『ゴローズの結婚指輪』をご紹介しますね。

 

彼はネイティブアメリカンをリスペクトしています。

 

「結婚指輪は一生ものだから、今はそんなにお金に余裕はないのだけど、少し無理をしてでも納得できるものを夫婦で付けていたいので「ゴローズ」でオーダーしたい」と僕に話してくれました。

 

 

純粋な友人の願いを叶えてあげたいと思いましたが、いきなり一見(いちげん)さんが飛び込みでオ—ダーで作ってくれと言ったって、一笑にふされるだけで、100%無理だと思ったので切なくなりました。

 

 

「いくらなんでも無理やろうから、東京までの運賃も無駄になるし、それはちょっと止めといたら」って僕が優しく伝えると、

 

「僕も無理なのはわかってるんです。でも、吾郎さんの物作り、そして人生を心からリスペクトしているし、自分も野菜を人生をかけて作っている。ただ、その気持ちを伝えたい。だから自分の作った野菜を持って行って、見てもらおうと思うんです!」

 

結果ばかりを気にしていた自分が恥ずかしくなりました。

 

 

 

末澤くんが好きすぎて話がそれてしまったので(笑)

 

本題に戻しますが、S様はイタリアンのレストランを経営されていて、今回はお店に数年飾って、ゆくゆくご自宅に飾られるとのご計画です。


しばらくは来店すれば、この作品がご覧頂けます。

 

お店はこちらです。

 

【ロッソネロ・アラドモ小串店】
山口県下関市豊浦町小串8ー40

http://a-la-domo.jp/shop.html

 

S様からお土産に1人に1箱ずつ、焼き菓子の詰め合わせをいただきました。

 

僕は変に主張してくる香料と甘みが嫌で(笑)、普段は市販の甘いものは食べないのですが、折角いただいたので一つ食べさせていただいたら、とても美味しくて一気に4枚も食べて、子供達と取り合いみたいになりました。

 

バターの優しい香りと味がしっかり感じられる手作り感の残る、本当に美味しいクッキーでした!

 

「美味しいです!」と早速、翌朝S様に報告すると「素材しか重視していないので、スタイリッシュには決まりませんが、美味しいものだけしか食べたくない方には自信があります。」と、お返事をくださいました。

 

美味しい物だけしか食べたくない方←まさに俺って感じです。

 

 

 

55kgの重みに半永久的に耐えられる、吊せる金具を付けて欲しいとsugiyamakaguの3代目に頼んでいたのですが、鉄工所の職人に頼んで、特注で凄い金具を付けてくれました。

 

 

 

写真では伝わりにくいですが、実物のゴツさは凄いですよ。

アームレスリング世界一や握力100kg以上の人が引っ張ってもビクともしないでしょう。

 

 

 

S様のお家ではちゃんと吊るされて飾られるとのことですが、レストランでは吊るさずに壁に立てかけて飾られます。

地震対策として、裏の左右の金具にワイヤーを通して、壁に付けた金具に固定させました。

 

 

 

sugiyamakaguの3代目がかなりの時間をかけて、壁の構造をチェックして固定させていたので、ある程度の大きな地震が来ても大丈夫でしょう。

 

僕より11歳年下なので、普段は僕からいじられてばかりのsugiyamakaguの3代目ですが、今日1日同行して、ベットの上での加藤鷹のように、現場では動きに無駄がなく、綺麗な立ち振る舞いで「カッコいいな」って見直しました。

 

 

 

右の赤い帽子が僕(高田)なんですが、珍しく今から大勝負に挑むみたいな厳しい表情をしています。

 

設営作業はsugiyamakaguの3代目と農家の末澤くんの2人だけで、ほぼやってくれたので僕は横でしょうもない冗談を言いながら、ずっと見ていただけなんですけどね(笑)

 

実はこの時、角島でお昼にいただいた海鮮丼が美味しすぎておかわりしたので食べ過ぎで、これがいけなかったのかお腹が痛くって、トイレを借りようかどうしようかと迷っていたんですよね(笑)


お借りするのも申し訳ないので結局、帰りに道の駅のトイレで済ませました。

 

 

 

モルタル(コンクリート)仕上げの額装は今まで何度かやった事がありましたが、ここまで大きなサイズは初めてなので正直、かなり不安もありましたし、途中にトラブル(表面の破損)にも見舞われたりで無事、S様に納めることがきて、ホッとしている姿を密かに長女が上手く写真に納めました。

 

 

 

グラフィティアーティストでは今一番勢いがある、Martin Whatson(マーティン・ワトソン)の巨大な(縦 150cm × 横 100cm)キャンバスですから、S様も今回は気合いを入れて額装されたい感じでしたし、ノイズキングをもう10年もご愛顧いただいている、ヘビーコレクターでもあるので、満を持してこの作品にもピッタリなモルタル(コンクリート)仕様の額装をおすすめさせていただきました!

 

過去に製作したモルタルの額装の画像をお見せすると、凄く気に入って下さったので、こちらも気合いを入れて製作に取りかかることを決意しました。

 

 

 

マーティン・ワトソンの作品の最大の魅力、【カラフルなタギング、ドリップ、ライン、とモノトーンの背景のギャップ】と、モルタル(コンクリート)が兄弟の杯を交わしたかのようにバッチリと調和していますね。

 

 

 

額装の内側(側面と背面)にもモルタル(コンクリート)を塗り付けています。
ここに通常の額装のようにコットンスエードやベルベット素材のマットボードを持って来ると、やはり少し弱くなると思います。

 

 

 

全行程、マーティン・ワトソンのスプレーワークで仕上げられた作品です。

 

 

 

この額装を作るのに4つの製作工房が参加してくれています。

 

この額装のメインとも言える表面のモルタルの仕上げは、エイジング塗装のスペシャリストの権藤美術塗装にしていただきました。

 

Kurryさんが権藤さんと古くからの友人で、Kurryさんの紹介でモルタルを含め、まるで芸術品のような特別な額装に関しては、いつも権藤さんにお願いしています。

 

 

 

sugiyamakaguの3代目に木枠を作ってもらって、大阪の権藤さんの所に送ってもらったのですが完成後、大阪からKurryさんと一緒に高松まで配達して下さいました!

 

 

 

新品なのに何年も風雪にさらされたような味わいを感じさせる仕上がりは魔法のようです。

 

 

 

「こう言ったエイジングの職人さんの優越って技術力で決まるんですか?」

 

 

権藤さん本人に一度、質問したことがあります。

権藤さんはこう答えました。

 

「もちろん、ある程度のレベルの技術があっての話ですが、結局はセンスと言うか、いかに独自の世界観を具現化できるか。

そういった意味ではアートと近いと思います。」

 

 

会社名、権藤美術塗装に【美術】を名乗っている所以ですね。

 

 

 

アクセントにツギを入れたりする感性も素晴らしいです!

 

 

 

【素晴らしいアーティストの作品】、【一流の技とセンスを持った職人さん達】そして、【それを全て理解した上でのリスペクトと大きな度量を持った依頼主さん】が居てこそ、ここまでの額装が完成するんです。

 

マニュアル化された工業製品と違い、完成までにこのようなに何人もの人を介し、多くの時間を要します。

 

だから、お金を出せば誰でも作りますよってわけではないです!

 

そこを充分、ご理解いただいた方だけ、限定で製作させていだいています。

キャバ嬢やホステスさんで言う所のアフターみたいなもんだと思って下さい(笑)

 

こちらも「この人なら!」って選ぶ権利はありますので。

 

 

 

だからって、ノイズキングを何年もご利用いただいた方限定と言うわけではありません。

ゴローズでの末澤くんのように僕たちと思いが通じる方であれば、一見さんでも大歓迎です!

 

 

 

僕は本気で「世界最高峰の額装を作り続けて行きたい!」と思って、日々取り組んでいます。

 

手前味噌になりますが、今日ご紹介した額装と同等のレベルの額装って、世の中に絶対ありません!!

 

『フレーム馬鹿』を自称する、ノイズキング藝術額装店のフレームクルーにしか作ることのできない額装です!

 

仕事もプライベートも、つまり人生全てにおいて、妥協することが大嫌いなので【利益追求のための手抜き】は一切やりませんし、そんなことをこそっとやる職人とは、絶対に一緒に仕事はしません!

 

もし、あなたがこのノイズキングのスタンスに共感いただけるのなら、ノイズキング以外で購入した作品でも喜んで額装させていただきますので、お気軽に以下からお問い合わせ下さい。

 

 

今回の額装費

 

額装合計金額 504,600円(税抜き)

 

フレーム外寸: 縦1805mm × 横 1305mm × 厚 110mm

 

額装総重量: 55000g

 

 

アーティスト: Martin Whatson(マーティン・ワトソン)
作品: THE UNVEILING

 


額装のご相談はこちらから

 

1. 額装される作品の縦・横のサイズをmm単位でお願いいたします。

(お見積もりがスムーズにお知らせできます。キャンバス作品の場合は、厚みもご記入ください)

 

2. ご依頼される額縁がお決まりの場合は、そちらの額縁名をお知らせ下さい。

「これと同じにしてほしい!」という額装例のURLを送っていただいても大丈夫です。

 

「忙しくて考える時間がない」、「初心者で何が何だかわからない」という方も作品に応じたベストな額装をご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください!

 

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